開会中の小樽市議会第3回定例会(9月市議会)は、18日(火)13:00から、市役所別館第2委員会室で予算特別委員会(新谷とし委員長)を開いた。
予算特別委員会は、18日(火)から20日(木)までの3日間の予定。平成19年度一般会計、国民健康保険・老人保健・介護保険事業特別会計の補正予算議案4件と小樽市国民健康保険条例の一部を改正する条例案1件が負託されている。初日の総括質疑では、財政問題や市立病院問題などについて論議された。
共産党の菊地葉子委員は、「新病院説明会の内容を庁内で検討しているというが、総括の出方によって、再度、市民説明会を開くことはあるか」と質した。
吉川勝久総務部参事は、「説明会の大半の意見は、議会で審議された内容。新病院で収支はどうなのかや、大きな借金を返せるのかという意見もあったが、起債の申請を含めて検討している。選挙を通じて、我々の説明が浸透していないということで、説明会を行った。この内容を検討して、説明会にはならない」と答えた。
山田勝麿市長は、「説明会で、すべての了解を得ることは難しいが、一定の理解はしてもらったと認識している。説明会の内容の検討結果で、再度説明会をやるかやらないかを決めるが、今の段階ではする必要はないと思っている」と答弁した。
自民党の井川浩子委員は、「平成19年度予算に対して、普通交付税が3億3,000万円も減額されているが、財政健全化計画の見直しが必要となるが」と質問。
堀江雄二財政課長は、「基準財政収入額で想定以上に市民税取得割の伸びを大きく算定されて予算額を大幅に下回った。来年度予算の整合性に留意しながら、必要に応じ、計画の見直しをしないといけない」と答えた。
公明党の斉藤陽一良委員は、「平成20年度から小中学校の改修事業として4,000万円の起債が予定されているが、耐震化などが本格化すると、事業費が増大する。公債費比率が20.2%という厳しい中で、さらに悪化するが、それでも25%を超えることはないのか」と質問。
堀江財政課長は、「今見込んでいるのは、屋根や壁の改修工事なので、今後の耐震化についての改修工事などの事業は見込んでいない。近々に25%を超えることはないが、見直しが必要になった時は、計画も見直す必要がある」と答弁した。
民主党の山口保委員は、堺町や運河の歩道占用についての観光問題や旧手宮線の跡地利用の進め方について質疑した。平成会の吹田友三郎委員は、児童福祉施設設置、防災対策、教育問題について質問した。
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