毎年5月に見事な花を咲かせる手宮緑化植物園のチシマザクラが、夏の暑さの影響か、枝にいくつもの花を咲かせ、関係者驚かせている。
小樽市手宮緑化植物園(手宮3)の緑の相談所脇にあるチシマザクラ(千島桜)は、枝振りが半円形に広がり、白や淡紅色の花を毎年5月に咲かせる。
この半円形のチシマザクラが、今夏の暑さの影響か、8月下旬だというのに、枝のあちこちにいくつもの花を咲かせている。
緑の相談所では、「毎年いくつかの花が狂い咲くことがある。チシマザクラも一輪や二輪の狂い咲きはあるが、今年のように多くの花が咲いたのは、本当に珍しい。葉は、薬を撒いたあとに夏の暑さで散ってしまった。こんなにも花が狂い咲くのもあまり例がない」と驚きを隠さない。
2年前の9月にも狂い咲きが記録されていたが、今年のは、それよりも花の数が多く、暑かった天候の影響ではないのかと指摘されている。
同植物園では、9月1日(土)・2日(日)に、第25回秋の緑花祭を開き、園芸相談や園芸教室、園芸資材即売が行われる。1日先着100名、計200名に球根(1人2球)が無料配布される。この緑化祭まで、チシマザクラの花が咲き続ければ、来園者の目を楽しませることになる。