石屋製菓(札幌・石水勲社長)の「白い恋人」の賞味期限の改ざんが、次々に明らかになり、同社は、大揺れに揺れている。
小樽市内でも、同社は、小樽運河前にある屋台村の出抜小路を建設・運営しているが、この期限改ざんの余波を受け、ソフトクリームなどを売っていた直営店も、16日(木)から営業休止に追い込まれている。
観光客が多く集まる小樽市には、北海道土産の代表的な「白い恋人」を、ドル箱商品として並べている店も多い。しかし、賞味期限の改ざんで、各土産物店からは、同商品の撤去が一斉に行われている。
15日(水)の記者会見で、賞味期限の改ざんは、30周年限定商品のみとしていたが、「アイスクリーム」からは大腸菌群、「バームクーヘン」からは黄色ブドウ球菌が検出されていた。16日(木)になり、「白い恋人」の賞味期限改ざんは、1996(平成8)年から11年も行っていたことが明らかにされ、二重の衝撃が走った。
同社には、15日(水)午後、食品衛生法と日本農林規格(JAS)法違反の疑いで、札幌市保健所と道の立入検査が入った。北海道を代表する大手菓子メーカーのずさんな品質管理が明らかになり、各方面に衝撃を広げている。
小樽でも15日(水)の同社の限定商品のみの改ざんの発表を受け、店の前面にあった商品棚を後ろに移動させ、「当店では該当する商品はありませんのでご安心下さい」と張り紙をして販売している店(ウィングベイ小樽内)もあり、混乱が広がっていた。しかし、各土産物店などでは、「白い恋人」の棚を引っ込めたり、商品の撤去を行っている。
現在は、夏季の旅行シーズンなだけに、土産物店では、「なんでこの時期に」、「黙っていても売れる商品が無くなるなんて」と、悲鳴が上がっていた。
市内小樽運河前の出抜小路内で、石屋製菓オリジナルソフトクリームなどを販売していた、同社直営店・甘味処「阿吽(あうん)」は、16日(木)から営業休止に追い込まれている。石水勲社長は、2006(平成18)年7月に「小樽ふれあい観光大使」に任命されている。
同社のホームページでは、12日(日)から新聞と同じお詫びとお知らせを掲載したが、アクセスが殺到し、表示されにくい状態が続いてた。
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