小樽育ちで東京暮らしの若者が、故郷小樽への思いが募り、7月7日の七夕に、小樽づくしの結婚式を住吉神社で挙げた。
小樽桜町育ちの宮越貴大さん(29)は、大阪から小樽にガラス工芸の習得に来ていた幸愛さん(28)と知り合い、7年間の遠距離恋愛の末、ついに結婚へゴールインした。
現在東京で働いている二人は、小樽での出会いを大切に、いつも小樽に思いを寄せているカップルだ。
結婚という新しい人生のスタートを切るにあたり、何から何まで“小樽づくしの結婚式”を企画し、7月7日の七夕に祖父母が式を挙げた、海が見える住吉神社で神前結婚式を挙げた。結婚式のあと、白無垢姿の幸愛さんと、人力車に乗り、北一硝子のホールでパーティーを行った。
披露パーティの料理は、小学生時代の友人の「おたる政寿司」の中村考志さんに頼み、乾杯のビールは小樽ビール、デザートは、友人のプレゼントの「Labo Style」のケーキと「新倉屋」の和菓子をキャンドルサービスの代わりに、各テーブルへ配った。引き出物には、幸愛さんが作ったガラス製の瓶や皿を持ち帰ってもらったという、“小樽づくし”のパーティとなった。
この結婚式を挙げた宮越さんは、東京でいつも小樽の情報を小樽ジャーナルでチェックしており、今回、七夕の結婚式の写真とメールを寄せてくれた。
「人生の一大イベントを無事に終えて、東京へ戻ってきました。多くの友人や家族の協力を得て、また天気にも恵まれ最高の思い出となりました。改めて僕らを包み込んでくれた小樽の魅力を感じましたし、いっそう小樽への想いを強くしました」と、“小樽づくしの結婚式”が少しでも小樽のPRになればと、小樽ジャーナルへの掲載を希望していた。
小樽を縁(えにし)に、東京在住のカップルが、わざわざ小樽まで足を運んで結婚式を挙げに来たという、故郷小樽への深い思いが、これからの小樽の励みになるにちがいない。