小樽市が開催している「新市立病院新築に係る市民説明会」の4回目が、8月18日(土)18:00から、長和会館(長橋3)で行われた。
築港地区に小樽市(山田勝麿市長)が建設を進める市立2病院の新築統合に関する説明会は、8月11日(土)からスタートし、第1回から多くの疑問や批判が、市民から続出した。
18日(土)18:00から開かれた4回目の説明会は、第2病院隣の長和会館で行われ、市民26人が参加した。市側からは、市長、副市長、総務部長、財政部長、総務部参事、市立病院新築準備室長や両病院長と両事務局長などが顔を揃えた。1回目同様、市側は、「市立病院の役割と必要性」、「市立病院の統合新築について」、「現在の小樽病院の改修(リフォーム)・現在地での建て替えについて」をパワーポイントで一時間にわたり説明し、参加者との意見交換の場を設けた。
参加者からは様々な意見や批判が相次いだが、今回は、新病院の建設場所についての批判や疑問が多かった。
「病院建設には賛成だが、なぜ築港なのか。1万4,700平米の学校に180名の生徒しか通っていない。小樽の教育の発祥の地ということで重要なのかもしれないが、市の所有する土地なのに、なんとかならないのか」
「38%の支持しかなかった市長だが、市長になった途端4年で辞めるというが、もし新病院を築港に建てることが出来たなら、今後どうなるのかせいぜい見てからお辞めになってもらいたい」
「この説明会は、市側のアリバイ作りにしか感じない。もっと早くに行なって、市民の意見を聞くべきだった。遅すぎる。塩谷や蘭島方面の人からすれば、現在の病院でさえ、もっと中心地の方が良いという声もある」
「マイカルの例を見れば分かる、新病院は賛成だが、もっと街が活性化するように考えてもらいたい。借金の少ない病院を建ててもらいたい」
「議会の機能が発揮していなかった。34年間で借金を返すとしているが、この場にいる誰もが生きていない。子や孫にツケを回すことを考えれば、寝るに寝れない。やはり、PTAの反対もあるだろうが、量徳小がベター」
「市民のための場所を作るならと、現在地周辺の土地の権利者も市に渡すことも考えるという話も聞く」
これら市民の批判や意見のあとに、山田市長は、「最初から、適地は量徳小だった。適正配置計画の中で、病院を建てるから他のところに行きなさいとは言えなかった。この財政状況の中で、病院が建てられるか、第2の夕張にならないようにやっている。道庁とも相談して、将来本当に借金を返せるか話し合いをしている。今日で4回目の説明会になり、残り2回ある。将来を見据えて、市民の健康を守れる病院にするために、多くの市民の意見を参考にして慎重に議論していきたい」と総括した。
小樽市は、自ら進める築港地区での新病院建設に○(マル)をつけて、その説得に終始しており、この対応にも批判や疑問が噴出している。残り2回の説明会は、8月19日(日)14:00から住之江会館(入船2)と8月26日(日)14:00から市役所消防庁舎6階講堂(花園2)で行われる。
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