小樽市消防本部(仲谷正人消防長)は、AED(自動体外式除細動器)を設置し応急手当が出来る市内事業所に対し、「応急手当協力施設の証」と「ステッカー」を交付して、「おたる救急ステーション」事業として実施することになった。
市消防本部が作成した「おたる救急ステーション」の二重丸のステッカーは、金色の外側に、赤の「おたる救急ステーション」と青の「小樽市消防本部」を記載し、白の内側には、青字で一目で分かる「AED設置場所」と書かれている。「ここにAEDがあります。緊急を要するときは、声を掛けて下さい」と、英語と日本語の説明文が添えられている。
市内のAEDの設置と取扱い促進については、今年1月に「小樽あんしんマップ」を作成し320枚配布した。また、毎月9日に講習会を開催し、応急手当の普及啓発に取組んできた。7月末現在で、1,025人の普通救命講習の修了者がおり、一般救急講習の受講者は4,171人を数えている。
また、9月8日(土)・9日(日)・15日(土)の09:00~18:00の8時間、応急手当普及員講習会を実施することにしている。この講習会では、所属する会社や団体などで普通救命講習の指導が出来る人を養成する。市民が市民に普及啓発の一部を担う、新たな体制の構築を取り組むことにしている。
市内では、市の16施設にAED21台、民間の19施設に22台が設置されている。市消防本部では、AEDが設置され、応急手当が出来る人がいる事業所などに対し、「応急手当協力施設の証」と「ステッカー」を交付することにしている。
「小樽の街のいたる所に、応急手当の出来る場所と人がいる街を目指す取組みにしたい。自分の安全・安心は自分で守る、家族の安全・安心は家族で守る、地域の安全・安心は地域で守ることとなり、災害に強いまちづくりになるがる」と各施設に協力を求めている。