日本で3番目に古く、道内初の鉄道・旧手宮線の廃線上を舞台に、プロカメラマンや写真愛好家たちの作品が並べられる「2007小樽鉄路写真展」が、8月27日(月)から始まった。
今年で8回目を迎える同写真展は、8月27日(月)から9月9日(日)までの2週間にわたっての開催。小樽の夏の終わりに、数々の写真群が、歴史を伝える手宮線の錆びた鉄路に並べられる。「時には雨に打たれながら写真を見る・感じる体験。どこにもない、オンリーワンの写真展」。
同写真展は、毎年、会場の草刈をするところから始まるという。テーマや審査はなく、出展者自らが搬入・搬出する。小樽・札幌の学生や社会人、プロカメラマン、趣味で写真を楽しむ人など多彩な出展者が揃うことが特徴。野外展として、展示の仕方に一工夫されているところが見所ともなっている。
今年は、プロ・アマ・一般初心者や学生20名が参加し、約500点展示されている。洗濯物のように物干し竿と洗濯バサミで写真を並べた展示や、自分にとっての小樽をテーマに迫力ある写真展示を行なう企画展エリア、線路の枕木一つ一つに写真を並べたりなど、自由で個性的な作品展となっている。
展示は、夜間照明で24時間行われており、闇の中に鉄路と写真がくっきりと浮かび上がり、昼と夜の野外展を同時に楽しむことも出来る。夜の涼しい風を受けて眺めていた人は、「雰囲気が良くて、なんとも言えない味わいがある」と、ゆっくりと写真を見入っていた。
出展者は、「あの歴史ある場所に負けないような写真展となっていると思う。24時間行っているので、ぜひ、たくさんの人に足を運んでみてもらいたい」と呼びかけている。入場無料。問合せ 090-2428-0987瓜生(うりゅう)
◎2007小樽鉄路写真展公式HP