地球環境保護の重要性を小樽から世界にアピールする、「“北海道”千年の森プロジェクト」(中村全博理事長)の第1回植樹会が、8月26日(日)10:00から、長橋小学校(長橋4)で行われた。
これは、本物のふるさとの森を学校の周りに創ろうと、北海道で初めて行われる「学校の森づくり」事業。森を再生する活動を全国で指導する宮脇昭・横浜国立大学名誉教授を顧問に、今年5月に設立された同プロジェクトの第1回の植樹会。
絶好の快晴となった26日(日)10:00から、宮脇教授の「学校の森づくり」講演会が行われた。「ともに額に汗し、大地に手を接して、すべての市民が魅力を持つ土地本来のふるさとの森づくりを生態学的な脚本に従って木を植えましょう。生き生きとした命あふれる地域活性の原点は、市民主役のいのちの森づくりから。温暖化が進むスピードを抑える効果があり、昆虫や鳥が集まる場所になる森を、学校の周りに創ろう」(宮脇名誉教授)と、呼びかけた。
植樹会では、参加した362名(子供102名)が10班に分かれ、長橋小学校校舎横と裏に作られた、幅2~3m×146m(約400平米)の敷地に、ミズナラやナナカマド、アキグルミなど20種類の苗木1,200本を約1時間かけて植えた。参加した山田市長やミスおたるの2人も丁寧に苗木を植えていた。
日よけの帽子を被り、軍手をした子供たちは、小さなスコップで土に穴を開けて、色々な種類の苗木を次々に植えた。植えた苗木に「元気に大きくなれよ」と優しい声をかけて、自らの手で土を苗木にやさしくかけた。最後に、冬対策として、植えた苗木にワラを被せて作業を終わらせた。
長橋小の渋谷仁湖ちゃん(9)と小島紗夜ちゃん(9)は、「初めて植樹を体験したので楽しかった。苗が大きくなるのがすごく楽しみ」と話していた。
同プロジェクトでは、今年9月中旬に、長橋なえぼ公園でドングリ拾いを行い、会員宅や企業などで育苗をスタートさせる予定だ。さらに、来年も市内の学校に植樹したり、再来年には、山への植樹も本格的に始めることにしている。中村理事長は、「植樹が地球の環境を救うことなどを教えられるので、子供たちの教育にも良い。たくさんの子供たちに参加してもらいたい」と期待を寄せていた。