明治後期の小樽港に浮かぶ大小無数の船舶と当時の税関支署を俯瞰した絵葉書が発掘され、小樽市博物館でも所蔵していない一枚で、当時の商業都市として繁栄する小樽の有様が一目で分かるものとなっている。
堂々とした建物の税関支署を写した絵葉書は、1910(明治43)年当時の「現今の小樽」シリーズのうちの一枚。
税関支署を正面から写した絵葉書は、小樽市博物館も所蔵しているが、今回、発掘された俯瞰による構図の一枚は、珍しいと言われる。
この絵葉書を手に入れたのは、小樽市地獄坂で酒亭を営む末岡睦さん(81)。末岡さんは、上京する機会があると、神田の古書街に足を運び、郷土小樽を発見出来る絵葉書を探すのが趣味の一つ。
今回、7,000円で手に入れた絵葉書の拡大版は、1910(明治43)発行の「現今の小樽」シリーズで、「淀泊せる大小船舶と税関支署」と書かれたもの。
「商業都市として繁栄を極める小樽港の偉観」との英語の説明が付けられており、外人向けにも作られたものではないか見られている。
小樽市博物館では、「この一枚は、当館にも所蔵していないもので珍しい。手に入れば欲しい」と話している。
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