半分に割られた竹筒に次々に流れるそうめん。両側を陣取る人たちが、箸を竹筒に入れて、今か今かと待ち構える。
竹の香と共に流れるそうめんを、ようやくキャッチすると、スルスルと口に運び、“美味しい”と舌鼓。30日(土)、小樽商大第55回緑丘祭の一般開放が行われ、名物「流しそうめん」に人気が集まり、大賑わいとなった。
6月28日(木)から行われている小樽商科大学(緑3・秋山義昭学長)の第55回緑丘祭「FIRE 55☆」。30日(土)と7月1日(日)は、一般開放日で、市内の人たちが、同大の様々なイベントを目当てに足を運ぶ。
一般開放の両日12:30からは、商大名物の「流しそうめん」が行われる。大学構内正面の坂道に約40mの竹筒を設置し、このゆるやかな坂道を利用して、そうめんを一気に流す。30日(土)は曇り空となったが、大勢の客が、手に手に箸とツユを入れたコップを持って、竹筒の両側に陣取り、次々に流れるそうめんを箸ですくった。
流れてきたと思って箸を構えても、自分の前を陣取る人に先にすくわれて悔しがる人や、次々にすくってはスルスル食べて喜ぶ人などから歓声が上がっていた。たまに、ミニトマトやみかんなど変わりものも流れ、翻弄される客の姿も。
緑小の玉井創平くん(9)・野上隼渡くん(9)・手稲区の山本祥平くん(10)は、「すごく美味しかった」、「いっぱい食べた。エビが美味しかった」、「ミニトマトが食べたかったのに中々取れなかった」と満足した様子で話していた。
同大構内には、学生たちの出店がずらりと並び、香ばしい匂いを辺りに撒き散らせていた。ステージでは、チアリーディングクラブのダンスショーなども披露され、盛り上がりを見せていた。
19:40からは、夏の小樽市内で最初の花火大会も行われ、商大緑丘の空高く、約100発の大輪の華が咲いた。
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