小さな真っ黒なトドの赤ちゃんが、お母さんトドから懸命にミルクを飲む姿がなんとも可愛らしい。おたる水族館(祝津3)で、6月16日(土)16:30、トド(オス)の赤ちゃんが生まれた。
体長80㎝・体重20kgの可愛いトドの赤ちゃんは、同館の15頭目のトドとして誕生し、海獣公園でお母さんに寄り添って、すくすく育っている。
小樽水族館でのトドの出産は、2年ぶりで今年は初めて。母親ウメ(推定13)と父親ガンタロウ(推定15才)の次男坊として、16日夕方に無事誕生した。まだ、ヨチヨチ歩きで水には潜れず、お母さんにべったりの甘えん坊だ。
母親・ウメは1995(平成7)年に紋別より入手。父親・ガンタロウは、1997(平成9)年に同館のショー池に迷い込んだ。ウメは今回で5頭目の出産で、ガンタロウは7頭目の父親となった。二人の子供は、2年前に誕生した長男・マイジロウと、今回生まれた赤ちゃんで2頭となる。同館には、すでに14頭(オス10・メス5)のトドがいる。
現在、長男のマイジロウは、ショーのトレーニング中で、「次男坊もいずれはショーのスターになるように、大きく育ってもらいたい」(同館・飼育員)と期待を寄せている。
生まれたばかりの真っ黒な産毛の小さなトド赤ちゃんは、お母さんの乳が大好き。口のまわりに白いミルクをいっぱいつけて、ヨチヨチ歩きながらお母さんに顔をくっつけたりして元気に生活している。トド池の柵には、すでに「トドの赤ちゃん誕生」の看板がとりつけられている。
トドの赤ちゃんは、生まれて1週間ほどで泳ぎはじめ、半年後には、同館が給餌するホッケやイカナゴを食べ始めるという。海とつながった海獣公園に誕生したトドの赤ちゃんが、夏のシーズンの水族館のマスコットとして人気を集めそうだ。
◎おたる水族館HP