北の街・小樽に真夏の到来を告げる、海水浴場がいよいよ6月23日(土)から順次オープンする。今夏、市内に開設される海水浴場は、8施設で、昨年より1施設少ない。これは、今年から塩谷海水浴場が開設されなくなったことによる。
小樽市が6月12日(火)に発表した「平成19年度海水浴場開設状況」によると、23日(土)に海開きするおたるドリームビーチを皮切りに、市内8海水浴場が順次オープンし、いよいよ小樽の夏の海水浴シーズンがスタートする。
今年もおたるドリームビーチが、海水浴シーズンのトップを切って、6月23日(土)から8月31日(金)まで70日間オープンする。前年度の利用者も23万人を数え、他の海水浴場に比べて群を抜いている。札幌や小樽の若者から“ドリビ”と親しまれ、多くの利用者が小樽の夏を満喫する。
隣接するサンセットビーチ銭函は、6月29日(金)からオープンする。銭函海水浴場は7月6日(金)から。東小樽・豊井浜の2海水浴場は7月7日(土)から。蘭島・蘭島観光の2海水浴場は7月13日(金)から海開きし、市内全8施設がオープンする。
毎年オープンしていた塩谷海水浴場は、組合の人員不足から、今年は開設しない。昨年は6,100人の利用者しかおらず、市内海水浴場と比べ1ケタも利用者が少なかった、利用者減に次いで、3人の組合員の高齢化が進み、今年は止むを得ずクローズすることになった。小樽市観光振興室では、「安全な海水浴場を市民に利用してもらいたいので、残念だが、今年は非開設とせざるを得ない」と話していた。
市内には、1978(昭和53)年まで12の海水浴場があったが、利用者の減少などを理由に、1982(昭和57)年に祝津・忍路の2海水浴場がクローズした。1997(平成9)年には張碓、1999(平成11)年にはオタモイ海水浴場がクローズし8施設まで減った。2001(平成13)年からサンセットビーチ銭函がオープンし9施設となったが、塩谷海水浴場がクローズしたことで、また8施設に戻ることになった。
6月中旬になり、暑さも増してきており、ようやく海の恋しい季節がやって来た。長い海岸線を持つ小樽には、家族連れで楽しめる海水浴場が多く、例年、各海水浴場は、夏のひと時を満喫する市民達で賑わいをみせる。