6月15日(金)15:00頃、小樽観光振興公社の観光船「祝津号」(19トン・川口智子船長)が、乗客11名を乗せたまま、小樽市赤岩付近の海岸の浅瀬に乗り揚げ座礁する事故が発生した。
「祝津号」は、祝津・オタモイ航路を巡る観光船で、男性5名・女子6名(うち子供1名)の11名を乗せ航行中に、小樽市祝津下赤岩山直下の海岸に乗り揚げた。
仲間の船が救助に向ったがうまくいかなっかったため、巡視船による救助を願いたいとの連絡が15:30頃に、小樽海上保安部に入った。
海上保安では、直ちに巡視船艇を出動させ救助に向った。現場付近の水深が浅いため、巡視船での救助が困難だったことから、小樽救難所救助船「福重丸」と「第八栄進丸」の2隻が救助にあたった。
「祝津号」は、16:53頃、現場海域から離礁し、乗客は巡視船「すずかぜ」で17:00頃、小樽港市港湾部裏の岸壁に到着し下船した。男性5名・女性6名の11名の乗客全員にケガはなかった。
当時の気象は、霧で北の風5m・波1m・視程約500mで、事故当時、川口智子船長(49)が操船していた。海上保安部では、今後関係者から事情を聞き、業務上過失往来危険で捜査することにしている。(写真提供:小樽海上保安部)