初夏を迎え、小樽の街のあちこちの民家の庭に、薄紫色のリラの花が青空を背景に映えている。
リラはライラックの別称で、ムラサキハシドイとも呼ばれている。筒状の4つの花弁の花が密集して、円錐状のひとつの花房を形成する。その花房がいくつもが集まって咲き、甘酸っぱい香りを振り撒く。
リラ・ライラックは、ヨーロッパが原産地で、モクセイ科の落葉樹。フランス歌曲「リラの花」で、「リラの花咲く頃・・・・・いとし人の名をよぶ」と歌われており、日本では、岡本敦郎が歌った「リラの花咲く頃」が知られている。
5月も最後となった31日(木)の小樽市内には、このリラの花があちこちで満開の季節を迎え、甘い匂いを発散させている。リラの咲く頃は、暑くも寒くもなく、風が心地よく感じる季節で、一番過ごしやすい頃とされている。31日(木)の最高気温は18.1℃で、快晴の青空にリラ・ライラックが風に揺られていた。