小樽市の公用車を運転する市職員のタルミによるとしか考えられぬ、車両事故が多発し、市がその損害賠償に追われている。
車両事故が多発したのは、今年2月から3月にかけての積雪凍結時期によるもので、環境部3件、財政部2件、建設部1件の6件が明らかになった。
2007(平成19)年2月12日には、環境部職員が、市内奥沢地区の国道393上で、右折しようとしたら、前に車が停車していたためバックをしたころ、後方の車に衝突した。賠償額は車両修理費などで、36万5,063円。
2007(平成19)年3月7日には、環境部の公用車が、市道厩第1線上の厩会館の下り坂で滑って、中間に止まっていた車と追突した。その後、タクシーが公用車に追突した。これによる車両修理費は51万円と査定されたが、追突してきたタクシーにも過失があるとして4万円引の47万円の損害賠償額となった。
2007(平成19)年3月12日には、環境部の職員が公用車で、ゴミの捨て方について指導するパトロール中、坂道を下る際に、公用車がハンドルとは逆の方向に滑ってしまい、タクシーと衝突。車両修理費9万7,129円、治療費2万2,353円。
2007(平成19)年2月10日には、財政部の職員が、サイドブレーキをうっかり引き忘れ、訪問宅のベルを鳴らしていた時に、公用車が発進してフェンスに衝突した。修理費8万9,250円。
2007(平成19)年2月13日には、財政部の公用車が、税務署駐車場から出る時に滑って停車中の車に追突した。損害賠償額は19万7,895円。
これらの事故の査定は、ほとんど市の運転者の過失によるものと認定されており、相も変らぬ市職員の不注意が目立っている。
2005年に続発した際には、「市長も頭に来ており、冬に向って研修会をやれときつく指示を受けた」(山田厚総務部長)と、研修会を実施して活が入ったにも関わらず、タルミによる事故が続出していることには、市民の失笑と怒りを買うことになる。
公用車によるこの事故は、すでに専決処分されており、第1回臨時会(5月24日)で報告される。
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