小樽花園公園にある市民会館(花園5)から撤退したニュー三幸に変わり、そば、すきやき処「おたる桜坂」が、5月15日(火)からプレオープンし、22日(火)から全面オープンする。
2006(平成18)年10月に撤退したニュー三幸は、31年間もの長い間、小樽市民会館にテナント出店していた。市民会館で行われるイベント時には、多くの人が食事に立ち寄り、賑わいを見せていた。しかし、市民センター・マリンホール(色内2)誕生以来、大型のイベントのみが行われるようになり、レストランの利用者が急減した。総合体育館のアスベスト問題の影響もあり、客足は途絶えていった。このため、売上が減少し、昨年10月31日に撤退した。
これにより、小樽市では、新たな食堂テナントを公募していた。第1回目(2006/9/15~10/16)のテナント探しでは、出店希望テナントと賃貸条件などの折り合いがつかず出店が決まらなかった。今年3月12日から23日まで第2回目の再公募を実施したところ、そば処「おたる茶屋」や小樽ジンギスカン倶楽部「北とうがらし」などで知られる飲食店経営の有限会社オフィス・コム(大上則雄代表取締役社長)1社が名乗りを上げ、出店テナントがようやく決まった。
同社は、大上代表取締役社長と森熊秀夫代表取締役副社長の二人で経営する。小樽生まれ・小樽育ちの二人は脱サラし、2002(平成14)年にオフィス・コムを立上げ、ウィングベイ小樽にそば処「おたる茶屋」をオープンさせた。その後、うどん屋やらーめん処をオープンし、ジンギスカンの「北とうがらし」は全国にFC展開させている。
今回、市民会館にオープンするそば、すきやき処「おたる桜坂」は、「小樽で生まれ育った僕たちは、この市民会館で成人式を行って、花園一体に深い思いがある。市民会館にレストランがないと寂しいので、閑静で緑があるこの地でそば屋をオープンさせ、お年寄りに来てもらいたいと思っている。おかげさまで展開する店も繁盛店になっているので、この店もお年寄りをはじめ地元の人が食事に来てもらえれば嬉しい。赤字などという暗いニュースの多い小樽で、一つぐらい明るいニュースがあってもいいのでは」(森熊副社長)と話している。
同店では、おたる茶屋製麺そばや丼ぶんぶりものを販売する。もりそば490円・冷やしたぬきそば750円・かき揚げ丼セット790円・天丼セット1,155円など豊富なメニューが揃っている。価格は全て税込。このほか、夜17:00頃からは、すきやき1人前1,800円程度で販売の予定。
店舗は、ニュー三幸よりも小さい約210平米。個室テーブル×4(20席)と個室小上がり×4(28席)、大ホールのテーブル席52席の計100席となっている。ゴールデンウィーク期間に急ピッチで内装工事を行い、店内は洋風から和風へと様変わりしている。営業時間は、11:30から22:00(21:30ラストオーダー)まで。15日(火)プレオープン、22日(火)から全面オープン。15日から22日まではそばを販売する。すきやきは22日から。
問合せ:0134-34-3337 おたる桜坂