小樽病院新築の基本設計スケジュールが明らかに!


 3選を果たした山田勝麿市長が進める築港地区での市立小樽病院統合新築工事基本設計スケジュールが、明らかになった。
 築港地区への病院新築は、先の市長選での最大の争点となり、推進派(山田票)30,297票、反対派(佐藤・森井票)48,530票と市民の大多数は、築港移転反対の意思を明確にしていた。しかし、3選を果たした山田市長は、築港での建設に市民のゴーサインが得られたと、建設計画に邁進している。
 このほど明らかになった久米設計との基本設計スケジュールは、来年3月までの1年間をかけ、基本設計の承認を得るとしている。
 スケジュールによると、第1段階・基本調査(4月~6月)、第2段階・基本計画(7月~10月)、第3段階・基本設計(11月~1月中旬)、第4段階・まとめ(1月中旬~3月)までの計画となっている。
 第1段階・医療システムの検討とアウトラインの設定、第2段階・建物全体に関する要望と全体システムの設定、第3段階・細部に関する要望と要求機器と部門レイアウトの検討、第4段階・基本設計の承認と基本設計のまとめを行うことにしている。
 第2段階と第4段階では、市民コンセンサスを得ることにしているが、この問題では、市民の大半が反対の立場であることからも、具体的にどのようにコンセンサスを得ようとしているのかが注目される。
 市の計画では、基本設計が終わると、直ちに実施設計に移ることにしているが、実施設計までには、国や道との起債の協議を済ませなければならないことから、今年度中には、起債の協議を終了させなければ、次の段階に移れないことになる。
 市長は、国と道との協議を進めていくとしているが、国は、病院会計の累積赤字44億の実質的な解消を求めるものと見られ、累積赤字解消計画だけでは容易に起債を認めないと見られることから、起債の協議の帰趨如何では、重大な局面に立たせられることも予想される。

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 ◎市立小樽病院統合新築工事基本設計スケジュール