04年、05年と2年連続でソメイヨシノの開花に”異変”が続いていたが、07年の今年も花芽が付かず、枝の先にポチポチ咲くだけで満開にならず、葉桜に変わる”異変”に、三たび見舞われている。
大型連休最後の日曜日の5月6日(日)、市内の桜開花の標準木とされている小樽警察署(富岡1)のソメイヨシノは、まさに満開の真っ最中だ。まだ、花びらも落ちず、青空を背景に匂うがばかりに木を包み込んでいる。通りすがりの人たちも、「満開になったのね。きれい、本当にきれいね」と、満開のソメイヨシノを見上げていた。
しかし、市内の他の桜名所のソメイヨシノの”異変”は、04年、05年に2年連続で起きていた。06年は満開になり、関係者を一安心させていたが、今年は、花芽が付かず、満開にならずに葉桜になってしまう”異変”に見舞われている。
約700本のソメイヨシノが見られる手宮公園や手宮緑化植物園をはじめ、水天宮や花園橋、南小樽駅、浄応寺など、市街のソメイヨシノは花芽が付かず、2~4分咲きで葉桜へと変わっている。大地を包む匂うがごとき満開の風情は望むべくもない。
特に水天宮(相生町)のソメイヨシノの花つきの悪さには、愕然とさせられる。枝先にポチポチといくつかの花をつけただけで、あとは、花芽もなく葉桜に変わっている。境内を散歩に来ている人たちも、「今年の桜は、一体どうなっているの。まったく、咲いていないなんて驚きだ」と、「これはひどい、何か原因があるでのは」と心配顔で眺めていた。
04年、05年、07年と三たびのソメイヨシノの”異変”は、いつまで続くのだろうか。
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◎暮らし・ソメイヨシノの異変HP
小樽警察署
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手宮緑化植物園
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手宮公園
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浄応寺
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南小樽駅
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水天宮
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