JR小樽駅前中央通りから旧交通記念館までの旧手宮線跡地に、最近、鉄柵がつけられ、市民の目を引いている。
これは、小樽市が、放置されたままになっているJR用地を購入したことで、維持管理を強めたため。財政難に喘ぐ小樽市は、JR用地の購入を懸案事項としていたが、3月26日に小樽市土地開発公社が先行取得した。
取得した用地は、1,160mに及ぶ細長い線路用地の15,218.31平米。1平米当たり11,762円の総額1億7,900万円で購入した。
小樽市は、昨年9月の小樽市議会第3回定例会で、用地取得のための土地鑑定評価経費81万円を補正予算として計上。土地鑑定結果を待っていたが、3月9日に北海道旅客鉄道(株)と契約を結び、26日に土地開発公社が購入した。
小樽市は、「小樽市民の財産でもある旧手宮線を、どのように利用していくかは市民の意見などを聞いて具体的なものにしたい」としている。
現在、購入した区間の道路沿いには鉄柵が立てられており、違法駐車などを防ぐ措置がとられている。今後、この旧手宮線跡地を、どう活用するかが問われることになる。
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