選挙サンデーとなった15日(日)から、勝納川に春の訪れを告げる、色とりどりの鯉のぼりが優雅に泳ぎ始めた。
勝納川を泳ぐ鯉のぼりは、若松2丁目会(関本正栄会長)が5年前に始めた。今では、同地区の欠かせない春の風物詩となっている。勝納川を跨ぐ、勝納橋・高砂橋・真砂橋・真栄橋間の約1.3kmに、長い鯉の列をいくつも作り、北国の遅い春を告げている。
約300匹の鯉のぼりが群れを作り、春風を優雅に受けてたなびいている。約50cmから約12mまでもの様々な鯉のぼりは、5月13日まで勝納川を泳ぎ続ける。橋を渡る車の運転手のアクセルを緩ませたり、散歩中の人の足を止めながら、南樽市場の買い物客たちを楽しませている。
鯉のぼりを飾る作業は、15日(日)10:00~14:00、町会の人たちで手分けして行われた。若松2丁目会の総務・藤田正(59)さんは、「小樽で鯉のぼりを設置している家庭が少ないため、勝納川にたくさんの鯉のぼりを飾っているので、景気づけに見てもらいたい。近所から頂いた鯉のぼりもあるので、懐かしがって見てもらえれば嬉しい」と話していた。
16日(月)、鯉のぼりたちは、選挙カーの絶叫を聞き流しながら、少ない風にユラリユラリと、優雅に勝納川を泳いでいた。