暖冬異変で雪の少ない冬となった小樽市内で、昨年よりも11日も早く、4月10日(火)に積雪ゼロを記録した。市内のあちこちで砂交じりの雪が残ってはいるが、市内勝納町にある無人の小樽特別地域気象観測所のデータでは、13:00に積雪なしとなった。
積雪ゼロを記録した10日(火)は、最高気温7.3℃、最低気温2.0℃で、冷たい風が吹き付ける肌寒い日となった。時折、雨も降ることもあり、深夜1:00に5cmあった積雪も昼頃に解け出し13:00にゼロを記録した。
2006(平成18)年は4月21日、2005(平成17)年は4月20日、2004(平成16)年は4月5日、2003(平成15)年は4月10日、2002(平成14)年は3月27日に積雪ゼロを記録。平年値は、90年代まで4月4日で、今年は暖冬となり降雪も積雪も少なかったが、1週間遅れで積雪ゼロとなった。
市内の長橋なえぼ公園(幸1)では、3日(火)頃から、ミズバショウやザゼンソウの湿地植物が芽吹き始めていたが、積雪ゼロとなった10日(火)にようやく見頃となった。周辺の水辺には、例年通りエゾアカガエルの卵が浮かんでいたが、カエルたちの姿は見られず、公園内の散策路脇には、まだまだ残雪も多かった。
札幌管区気象台によると、今週は、気圧の谷の影響で曇りの日が多く、日本海側を中心に雪や雨が降り、最高気温・最低気温は共に平年並みだが、今後は平年よりも低くなる見込みとしている。