インターネットは、空間を飛び超える。小樽発のネット情報が地球の南半球まで飛び、アフリカの空の下で生活している人にも刻々と小樽の最新情報を届けている。このアフリカで、小樽ジャーナルを見た小樽出身者が、市長選で一票を投じるため、遠路はるばる小樽へ戻って来た。
小樽から遥かに遠いアフリカから、市長選に一票を投じるために帰ってきたのは、南部アフリカ・ジンバブエで音楽プロモーターとして活躍する小樽出身の高橋朋子さん(53)。4月22日(日)投開票の小樽市長選の行方が、「今後の小樽を変える最大の問題」と、選挙に間に合うように3月29日(木)に小樽に帰って来た。
高橋さんは、20年前にジンバブエに行き、年に1、2回帰国している。昨年11月は小樽におり、テレビで夕張の破綻のニュースを見て激震が走り、「爆弾を抱える小樽をなんとかしたい」と熱く思っていた。
アフリカの生活では、小樽ジャーナルを通じ、故郷小樽の最新情報を刻々と手に入れていた。中でも、今後の小樽の行方を左右する市長選情報をリアルタイムで知り、居ても立っても居られないと、市長選で一票を投じるために帰ってくることを決めた。
「外国にいると、小樽の街が段々と変わる様子がハッキリ分かる。千歳から小樽に向かって来る途中に、小樽の港・灯りが帰ってきたと幸せに思わせてくれる。しかし、夕張みたいに財政破綻してしまっては、治安が悪くなりゴーストタウン化してしまうことになり、観光都市という小樽のイメージも悪くなる。如何にして小樽を救えるか考え、小樽の危機的な状況を回避してくれる市長を選ぶ選挙に一票を投じに帰ってきた。今ならまだ間に合う。
マニフェストというカタカナ語に騙される人が多く、何をしてきたか何をするか分からないで投票してしまう人もいる。今回は、NGOの団体が協力し、画期的な討論会を実施してくれる。これで、候補者の顔の表情を見ながら思いを聴ける。市職員は全員が参加するべきだ。自分のトップを決めるもので、小樽の将来を決める重要な問題なので、市役所に立て看板も立てるべき。
小樽ジャーナルで市長選の動きが世界各地で分かる。小樽出身・小樽ファンの人は、みんな気にしている。外にいるから気付くことを、投票前に帰ってきて地域住民に少しでも伝えたい」と話し、すでに市長選の活動に取り組んでいる。
空間をリアルタイムで超えるネットパワーで、アフリカの空の下で小樽市長候補予定者が繰り出す公約を比べ、市長選びで「小樽を変えたい」という小樽出身者がいる限り、小樽の未来は明るいと言える。