小樽初の市長選公開討論会開く! 

 小樽市長選挙で初めてとなる公開討論会が、立候補予定者3氏を集め、4月13日(金)19:00から、小樽市市民会館(花園5)で開かれた。
 最初にこの討論会を企画した「小樽の未来を考える市民の会」の江口彰代表が、「投票に関わる勉強が日本ではされていない。この公開討論会が、有権者教育を広げるきっかけになり、未来を担う次のリーダーを選んで頂きたい」と述べた。
 NGO法人リンカーンフォーラム北海道の笹村氏は、「地域のリーダーを決める時に、立候補予定者が一堂に会し、政策や人柄を見て投票してほしい」と挨拶した。
 約1,000人の熱心な聴衆で埋まった会場では、北海道大学公共政策大学院・宮脇淳教授を司会に、パネリストとして立候補予定者の森井秀明(34)・山田勝麿(68)・佐藤静雄(65)の3氏による公開討論が行われた。
 3人の立候補予定者は、これまでそれぞれが発表してきた政策や公約に基づいて持論を展開し舌戦を繰り広げた。中でも、主な争点となったのは、新市立病院建設問題だった。
 山田市長は、築港地区に220億をかけての統合新築を推進する従来の姿勢を改めて明言した。
 これに対し、佐藤氏は、現在の病院を、壁や床のペンキを塗る簡易なリフォームで対応し、森井氏は、これまでの病院経営を見直す中で、現在地周辺で、規模・機能を縮小して新病院に対応すると述べた。
 このほか、自治体のあり方、夕張問題などにも論議が及んだが、パネリスト同士の直接的なやりとりがほとんど無かったため、論議は3氏がそれぞれの主張を述べるにとどまった。
 いずれにしろ、小樽の市長選選びで、政策や人柄を立候補予定者を見ながら比較出来る公開討論会が行われた意義は、極めて大きいものがある。
 会場に来ていた天神町の男性(56)は、「素晴らしい討論会だった。34歳の若さで市長選に立った人がいるというだけで、我々市民の刺激になった。考える機会を与えてもらった。山田市長も佐藤さんも来てくれて参考になった。市民には本当にありがたい場となった」
 桜の女性(64)は、「若い人たちが協力してこの場を作ってくれて本当にありがたい」と話していた。
 告示まで残すところ1日だけとなり、15日(日)の告示とともに市長選の7日間の幕が開き、3氏による激しい票争いが繰り広げられることになる。

 
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   山田勝麿氏  森井秀明氏  佐藤静雄氏


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