雪解けの時期だけ見られる“幻の手宮滝”が、豪雪となった昨年よりも1週間早く、3月27日(火)、道道小樽海岸公園線の手宮洞窟保存館(手宮1)脇に出現した。
春の到来とともに、雪解け水が集まって落下する“幻の滝”は、手宮公園から直下の道路までの約10mを一直線に流れ落ちる。付近住民には、春の到来を告げる風物詩として知られている。
今冬は暖冬異変で雪が少なかったため、昨年よりも1週間も早く手宮公園の残雪が解け出し、“幻の滝”が出現している。北海道鉄道を象徴する遺構でもあるレンガ積みの擁壁を流れ落ちている。しかし、今年は雪の少ないこともあり、流れ落ちる水量は例年よりも少なく、勢いも弱いものとなっている。
春の訪れとともに出現し、雪が解けると“幻の滝”も消える。市内手宮から祝津に抜ける道道小樽海岸公園線に、静かな水音を奏でて春を告げる“幻の手宮滝”が見える期間は、早春のわずかな刻しかない。