2月23日(金)から開会していた、小樽市議会・第1回定例会(3月議会)が、3月12日(月)に閉会した。本定例会は、現職の市長・市議会議員にとっては、任期最後の議会となった。このため、本会議の閉会前に、市長と市議会議長から最後の挨拶が行われた。
本定例会には、2007(平成19)年度小樽市一般会計予算や港湾事業特別会計、小樽市病院事業会計予算などの予算議案や、小樽市職員給与条例の一部を改正する条例案など、議案49件が上程されていた。
13:00から開かれた本会議では、8日(木)に平成会を離脱した森井秀明議員が、議会運営委員及び特別委員の辞任を申し出たため、これを許可した。
この後、予算特別委員長など各常任委員長の報告がなされ、討論・採決を行った。付託案件全49件のうち、48件が可決され、共産党が提出した小樽市非核港湾条例案1件が否決された。同党提出の平成19年度小樽市一般会計予算の修正案も否決された。陳情184件が継続審査、意見書案6件のうち4件可決・2件否決となった。
任期最終の本会議終了前に、山田勝麿市長は、「今期で勇退される議長、議員の皆さん、会派のリーダーや市民各層の代表として議会運営にご協力頂き、お礼申し上げます。森井議員とは、市政運営をかけて争うことになりましたが、より良い小樽を目指す目的は同じですので、頑張りましょう。この4年間がまさに正念場で、議員と市民のみなさんとともに知恵を出し合って、この困難を克服し、そして、住みよい街を目指していかなければならないと思っています」と挨拶した。
中畑恒雄議長は、「第1回定例会が最終日となりました。山田市政2期4年間を顧みると、国内では戦後最大の景気回復としているが、夕張の財政再建団体入りが象徴されるように、北海道はまだまだ厳しい経済環境下にあり、小樽も厳しい市政運営を強いられている。議会では、議員報酬の削減や議員定数の4議席減を決定し、4月の選挙から実施されます。今後も市政のチェック機関として、職務を全うし全力を注ぐよう願っております。皆さんが、4月の選挙で勝ち抜いて、再びこの議場に戻られるようご健闘をお祈りいたします」と、今期で勇退する議員を代表しての挨拶を行い、第1回定例会が閉会した。
これで、市長・市会議員の4年間のお勤めが終わり、いよいよ、1ヶ月後に迫った統一地方選での市長選・市議選が本格的に動き出し、立候補予定者たちは、ラストスパートに力を入れることになる。果たして、4月の選挙で、何人の現職がこの議場に戻ってくるかに関心が集まることになる。