北一ヴェネツィア美術館(堺町5)で、特別展「世界を魅了したヴェネツィアガラス界の巨匠 ピノ・シニョレット展」が開かれている。
ピノ・シニョレットは、ヴェネツィアガラス界で大型造形の第一人者として知られている。ガラスで馬や人物を実物大に制作できる数少ない作家として、数々の国際的な賞を受賞している。世界一大きなガラスの馬を創り、ギネスブックにも載っているという。
2月24日(土)から開かれている特別展では、同館が収蔵する作品の中から、“生命の輝き”をテーマとした、人体や生き物、自然を表現した作品15点を展示。ガラスの透明感を活かしながら豊かな色彩を用いて、人や生き物が持って生まれた美しさを生き生きと表現している。
ヴェネツィアの伝統技法を取り入れて創った中世の女性像や、透明ガラスを活かし母体の中にいる胎児を創った“天使”など斬新な作品を展示している。「これがガラスなのという魅力を見せつけられ、ガラスに対してのイメージが覆されると思いますので、ぜひ驚きと感動を求めて見に来て頂きたい」(渋谷綾香学芸員)。
同時に、春の企画展「ヴェネツィアガラス最高峰 レースガラス展」も行っている。両展は5月25日(金)まで。開催期間中休館日なし。入館料:一般700円、中高生500円、小学生400円。