3月7日(水)の小樽市内は、これまでの陽気が一変し、未明から降雪に見舞われ、真っ白な銀世界が広がり真冬の風景となった。
市街では、3月に入り穏やかな天候が続き、道路脇に積もった雪も解け、例年より早い春の足音が近づいていた。積雪深も6日(火)24:00に43cmまで減っていたが、7日(水)は天候が一変し、強風と吹雪で荒れた天候となり、19:00には積雪68cmを記録した。この日は、最高気温-4.4℃・最低気温-6.9℃と、1週間ぶりの1日中マイナス気温の真冬日となった。
これは、「日本海北部に発達した低気圧があって北へ進んでおり、北海道付近は冬型の気圧配置が強まっている」(札幌管区気象台)ため。
後志北部には、「風雪、波浪、なだれ注意報」が継続して発表されており、16:45の天気概況では、「後志地方では、8日明け方まで雪を伴い西の風が海上で強く、波が高いでしょう。大雪やふぶきによる交通障害、突風、高波、なだれに注意して下さい」と呼びかけている。
久々の降雪で市街各所では、雪かきに追われる市民が多く見られた。「気持ちはもう春だったのに今更降ってもね」、「また雪かきしなくちゃ」などと、ため息をついていた。小樽運河に向かっていた観光客も、ジャンパーのフードを深く被り、急ぎ足で歩いていた。