節分明けの2月に入った最初の日曜日の4日、小樽は、発達した低気圧の影響で、大荒れの天候に見舞われた。
3日(土)の節分は、日中は気温が上がり夜に入っても22:00で3.4℃と暖かく、降り出した雨が次第に強くなり、道路を雨が洗い、雪が溶け出し春のような光景となった。しかし、4日未明になり気温も次第に下がり、風も強くなり、雨は雪に変わり、急激に積雪を増やした。
2月3日15:00の気温4.4℃、積雪48cmが、4日12:00には気温-3.5℃、積雪60cmとなり、小樽市内には、強風と吹雪が吹き付ける大荒れの天候となった。
強風と吹雪による影響は、4日(日)朝から鉄道や道路におよんだ。JR函館線は、銭函駅の小樽寄り700mの架線に金具が当たりショートしたため、08:10から11:10までの2時間に亘りストップした。この架線事故による列車の運休は、70本に上り、1万2,000人に影響を与えた。午後も遅れを出していたが夕方にはほぼ正常ダイヤに戻った。
また、道路では、札樽道が朝から風と雪によりストップした。このため、小樽~札幌間を結ぶ高速バス(JRバス・中央バス)は、国道5号線に迂回を強いられた。平常では55分間の所要時間が、倍の2時間を要した。夕方には、通行止めも解除された。
強風・波浪注意報が出され、海も大シケとなり、小樽港内には何隻もの船が避難していた。この強風と吹雪の中、小樽駅前の交差点では、吹雪を避けながら、急いで横断歩道を渡る人たちが多かった。
2月4日16:36、札幌管区気象台発表では「後志地方では、引き続き4日夜遅くまで北西の風が雪を伴って強いでしょう。海上では、5日昼前から夕方まで南西の風が強いでしょう。ふぶきによる交通障害、突風、高波に注意してください」と呼び掛けている。