“メディチ妃”に踊る?! 小樽市の政財界!

 2月26日(月)18:30から、ヒルトン小樽で、「プリンセス・コスタンツァ・デ・メディチ様来樽歓迎パーティー」なる会が、小樽市内の政財界から120名の参加者を集めて開かれた。
 この会は、イタリア・フィレンツェのメディチ家の“末裔”というコスタンツァ・デ・メディチ妃を市内に招き、フィレンツェと小樽の交流構想を描く、経営コンサルタントの毛利京申氏(48)らが根回しして、会費2万円で開かれた。
 来樽歓迎世話人会には、代表・佐藤公亮・かま栄社長、西條文雪・西條産業株式会社社長、大竹秀文市議会議員らが名を連ね、会場には、山田勝麿小樽市長や商工会議所・山本秀明副会頭などの御歴歴が出席していた。
 出席した山田市長は、「今日、午前中、市役所で色々と話を聞きまして、われわれの想像を絶する資産家でありまして、ちょっとだけでも少しもらえないかなと思っておりまして、なにせその庭には湖があるという話を聞きまして、なんだこれはと思っている次第であります。これから、小樽とフィレンツェの文化・経済交流が進めばいいと思っています」と、貧乏都市を代表した挨拶をした。
 世話人の毛利氏らが構想する計画書では、「フィレンツェが地形的にも港湾や運河に恵まれたウォーターフロントにある文化都市としても、響き合う多くの共通点を持っています。姉妹都市を結ぶ関係を想定し、フィレンツェ及びメディチ家の支援を得て、小樽市街づくりをすすめるご提案の切り口としたい」としている。
 しかし、フィレンツェに港湾や運河がないことは地形的にも明らかで、無理に小樽市との結びつけを強調した上でのイベントづくりの一環として見られる。メディチ・ワールド・アソシエーションなる組織を立ち上げ、各市でのイベント展開を目論んでいる。
 本社が、イタリア大使館に問い合わせたところ、「プリンセス・コンスタンツァ・メディチ妃についてお答えするための資料は、当方にありませんし、毛利京申とおっしゃる方も存じ上げておりません。取り急ぎ、ご連絡いたします」との同館報道部からの返答が届いている。
 物見高い政財界の小樽人が、小樽の街づくりをメディチ妃なる女性にすがって、立ち上げようとしているのだろうか。
 歓迎実行委員会の趣意書では、参加費2万円で、集客人数100名以上とし、経費はメディチ妃に対する支払いとして、関係者の名古屋―千歳間の交通費及び宿泊滞在費など込みで50万円を予定する。残りは、パーティーの司会者・横断幕及び今後の活動費として使用するとしている。

 20,000円×100名=200万円

  内 訳

105万円  

ホテルパーティ代

2万円  

 横断幕

3万円  

 司会者日当

3万円  

 案内状切手など

50万円  

 メディチ妃及び同行者の滞在費

5万円  

 ミサキ妃飛行機・宿泊費

5万円  

 2次会費用

3万円  

 おみやげ代

24万円  

 食事代などの雑費とその後の小樽での活動費

と記されていた。

 ◎メディチ家 Wikipedia


 ◎メディチ家系図 Wikipedia