3連休入りした2月10日(土)、小樽市内は天候に恵まれ、9日(金)から始まった「第9回小樽雪あかりの路」の各会場には、家族連れやカップルなどの来場者で溢れ、大賑わいとなった。
メイン会場の小樽運河や旧手宮線では、大勢の人と人とが行き交い、肩が触れ合い足の踏み場がないほどに混雑していた。オブジェの前で記念撮影をする人も通り過ぎる見物客の合間を見て、シャッターを押していた。
旧手宮線で写真撮影をしていた女性は、「人がたくさんいて、下手に転べないの。大変」と、一歩ずつ慎重に歩いていた。ハート型のオブジェでは、若いカップルが行列を作り、ワックスボールを持って寄り添い、記念撮影を行っていた。ボランティアの人たちがカメラマンとなり、次々に来る観光客たちに笑顔で対応していた。
途中で焚き火のコーナーがあり、ボランティアの「こちらで温まりませんか」の一言につられ、来場者たちは冷えた体をゆっくり温め、しばし市民との会話を楽しむ姿も見られた。
運河会場では、「みんな仲良く幸せに」や「世界が平和でありますように」などのメッセージを残した紙コップが並べられ、会場に揺れるロウソクの灯りを一段と明るく照らしていた。運河の水面にはライトアップされた倉庫群とともに、無数の浮き球キャンドルが浮かび、観光客の足を止めていた。