白い空手着姿で裸足の子供たちが、厳冬期の日曜日、小樽市内商店街を駆け抜けた。
この雪中ランニングは、空手道場北海道勧仁塾道場(山村弘一首席師範)の新春の恒例行事で、今回で31回目を数える。
快晴となった1月21日(日)14:00から行われた、この“雪中ランニング”には、塾生たち120人が参加。黒・黄・青のそれぞれの帯で白い空手着を締めた塾生たちは、花園十字街の無尽ビルをスタートし、花園公園通り、花銀通り、サンモール一番街の商店街を往復する約2.5kmを走り抜けた。
今年は暖冬で、例年より雪がはるかに少なく道路も路面を見せ、14:00の気温は1.6℃と高かったが、凍りついた箇所や雪溶けの水溜りを、幼い塾生たちも“ファイト!ファイト!”の大きな掛け声を上げながら走りきった。
ランニングの途中のサンモール一番街のアーケードでは、全員で空手の基本形を披露し、取り巻いた関係者や市民から拍手が上がっていた。再び走り出すと、周辺商店街の店主たちからも「がんばれ」、「負けるな」の声援が寄せられていた。
今年は暖冬の影響で道路や歩道も積雪が少なく、例年よりも走りやすく、幼い子たちでも最後まで走り続けることが出来た。最上小の土田拓馬くん(10)は、「今年で2回目だけど、昨年よりも全然ラク。また来年もやってもっと強くなりたい」、緑小の穴沢早紀ちゃん(10)は、「毎年足が冷たくなる。昨年はしもやけになったけど、今年は雪が少ないから大丈夫だった」、札幌宮の森小の平田萌恵ちゃん(8)は、「5歳から裸足でやっている。今年は泣かなかった。また来年も頑張る」と、冷たくなった両足を暖めていた。
山村師範は、「今年は雪が本当に少なくて大分ラクですね。雪がないので冷たさが違う。裸足で最後まで走る子が多いし、なんたって女の子は強いね」と走り終わった塾生たちを激励していた。