年明けの1月5日(金)10:00、水温3度の厳寒の小樽港に、小樽海上保安部と小樽市消防本部の潜水士10名が威勢良く飛び込んだ。
これは、小樽海上保安部巡視船ほろべつ(中谷敏幸船長・乗組員26名)と市消防本部小樽消防署18名による“年始合同潜水訓練”。
潜水技術の向上や意思疎通を図ることを目的に色内ふ頭で実施したもの。訓練は、ほろべつ船首からの海面飛び込み、船首から船尾までの船体ドルフィン、水中での姿勢維持と水中結索や溺者の捜索と救助。
捜索訓練では、ふ頭に停泊するほろべつ付近で溺れた人を捜索・救助するため、6名の潜水士が岸壁から海面に飛び込んだ。海中に沈む溺者の捜索のため、潜水士たちが繋がり、半径15mのラインで捜索を行った。海中での捜索で溺者を発見、潜水士たちは溺者を岸壁まで速やかに運び、地上で待機していた職員たちと連携し、ネットタンカで岸壁まで吊り上げ、無事救助して訓練を終えた。
高橋努海上保安部長は、「この合同訓練で一番大切なことは、対人関係をつなぐこと。合同ですることによって、顔合わせも出来るし、お互いのやり方も理解出来る。レジャーシーズンの前に、さらなる技術の向上を図るためさらに訓練を実施する」と、一連の訓練を査察していた。