スキーの名門校として知られる双葉高等学校の3選手が、1月15日(月)から20日(土)まで行われた「第59回南・北北海道高等学校スキー競技選手権大会」のアルペン競技で、1位や3位の好成績を収め、全国大会に出場することになった。
双葉高校(住ノ江1・吉村威人校長)は、今年で創立100周年を迎えた。1952(昭和27)年から1975(昭和50)年までは、同校スキー部の黄金時代とも呼ばれ、全道大会では23年間連続優勝の実績がある。29回の全道優勝と8回の全国優勝を飾った強豪校として全国に知られている。数多くのナショナルチームメンバーを輩出し、卒業生の中にはオリンピック選手もいる。
15日~20日の全道大会では、長田愛未選手(2年)が女子大回転1位と回転6位。能代谷太希選手(2年)が男子大回転5位と回転3位。米田周平選手(1年)も6位。2月2日(金)から6日(火)まで、富山で行われる全国高等学校スキー大会(インターハイ)の出場権を得た。
長田選手は、留萌管内小平町出身。3歳の頃からスキーを始め、小1から地元のアルペンスキーチームに所属した。中学生の時には、全国大会でも優勝した。昨年も全道大会で優勝。インターハイでは2位。国体の大回転でも優勝した同校期待のスキー選手。
「大回転の1本目では8位と、かなりのタイム差があったので、優勝出来るとは思わなかった。でも、この差を縮めて優勝出来たので本当に嬉しい。インターハイでは、昨年優勝した強い選手が出場するというが、優勝を目指してトレーニングする」と話していた。
能代谷選手は、札幌市出身で、姉の影響からアルペンスキーを始めた。双葉に入学し実力もつき、今回初めて全国大会出場の切符を勝ち取った。「初めて出場するのですごく緊張している。強い人はたくさんいるけれど、全国優勝を目指して頑張りたい」
小樽出身の米田選手は、4歳頃からスキーを始め、小樽天狗山のスキー学校に通い基礎を学んだ。小学校低学年から朝里スキー場でアルペンスキーを始めた。中3の時に全道大会で6位となり全国大会にも出場した。
「高校で初めての全道大会で、スタートの時は緊張した。滑っている時に尻が落ちてしまい、まだまだ反省点がある。全国大会までに調整したいと思っているが、本番では、順位を気にしないで、とにかく自分の滑りを意識していきたい」と、全国大会への意気込みを語った。
スキー部の玉川祐介コーチ(25)は、「長田は、昨年の全国大会で2位だったので、今回はぜひ優勝してもらいたい。男子2人は何も考えず思いっきり滑ってもらいたい」と、選手たちの活躍に期待を寄せていた。
小樽では、年々スキー人口が減り強豪選手も少なくなってきている中で、全国レベルの選手を輩出することで、小樽のスキー競技のレベルアップにつながるとの期待が高まっている。