1月の最終日となった31日(水)の小樽市内は、記録的暖冬による雨が、未明から断続的に降りしきり、出勤時の市街では、真冬にも関わらず、傘やカッパなどの雨具を身につけて歩く、例年とは異なった光景が見られた。
市内は、午前6:00の2.7℃から日中にかけ気温がぐんぐん上昇し、13:00には5.2℃に達する異例の状況になった。札幌管区気象台によると、4月上旬並みの空気が上空に入り込んだためという。
この真冬の降雨で、2月9日から開催の「第9回小樽雪あかりの路」会場造成作業を進めている実行委員会では、雪が融け出し苦戦を強いられている。
26日(金)から造り始めた旧手宮線会場のシンボル“スノートンネル”などのオブジェでは、雨の影響で形が崩れてしまう所も出た。「この雨の後に、冷え込んでくれれば造ったオブジェも固まって非常に良くなる」(同実行委)と話しているが、開催中に雨が降った時のことも強く懸念している。
開催中に雨が降る場合は、ロウソクに火が点きにくくなるほか、暖冬で補修用の雪も少ないため、「オブジェが崩れても、開催中に雪をどっさり持ってくることも出来ないので最悪だ」と悩んでいる。「北海道の気候として、今年の1月のように、2月には雪が降らないということはないと思う」と雪の到来に期待を寄せていた。
札幌管区気象台によると、「31日は雨で、次第に雪に変わるでしょう。1日は雪でしょう」としている。
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