小樽市保健所(外岡立人所長)は、12月9日(土)、「感染性胃腸炎症状の患者の集団発生について」を発表し、市立小樽病院(若竹1)の患者1名の便からノロウィルスが検出されたことを明らかにした。
市保健所によると、小樽病院では、11月24日(金)から12月8日(金)までに、職員及び入院患者36名が下痢・嘔吐・発熱の症状を呈し、治療を受けていた。このうち、患者1人の便からノロウィルスが検出された。9日(土)になって、さらに、11名からも同様の症状が発症し、治療を受けているという。
市保健所では、「発症者47名のうち約半数が職員であるため、すでに院内において、相当拡大していることが懸念される。感染性胃腸炎は、少量のウィルスで感染するため、徹底した予防対策が必要」と、小樽病院に対し、職員や患者の健康状況の把握、手洗いの励行、院内の清潔保持などの感染防止について指導を行った。
小樽市内では、11月24日に、市内飲食店でもノロウィルスが検出された食中毒事件が発生しており、市保健所では、ノロウィルス感染症に注意を呼びかけていた。今度は、市立小樽病院という身内の医療機関での感染発症であり、感染拡大防止のため徹底した予防対策を呼びかけている。