小樽市議会第4回定例会は、12月18日(月)、予算特別委員会の3日目を開き、付託されていた平成18年度小樽市一般会計補正予算や病院事業会計補正予算など全9議案の採決を行った。
小樽市病院事業会計補正予算には、新病院基本設計業務委託料8,505万円が上げられており、14日(木)・15日(金)・18日(月)の3日間の予算特別委員会で、様々な疑問が投げかけられていた。
18日(月)の質疑では、平成会・大畠護委員が病院の中途退職者、公明党・高橋克幸委員が財政問題、民主市民連合・佐々木勝利委員も財政問題などについて質疑した。
共産党・北野義紀委員は、「病院建築前の収支計画には確たるものがない。病院会計44億円の赤字解消がうまくいかなかったら、一般会計が被るかもしれない。北海道の言う通りの5年で解消する計画は不透明だ。病院の独自努力で削減すると言うが、この計画がその通りにいくのかハッキリしない」と、市長の見解を求めた。
山田市長は、「とにかく病院には相当がんばってもらって、100%ではないかもしれないが、勝手ですけれど、決意を新たにやっていきます」と答えた。
自民党・佐々木茂委員は、「基本設計業務の委託料が予算提案されているが、今後変更はあると思いますが、基本設計の委託契約は何年何月からで、建設工事完了が何年何月までとなりますか。合計すると期間として、何年何ヶ月となりますか」と質問。
市立小樽病院新築準備室は、「基本設計に約1年、実施設計に約10ヶ月、建設工事に約2年3ヶ月かかり、発注手続き期間などを含むと、建設工事完了まで4年数ヶ月かかる」と答えた。
予算特別委員会の採決では、自民党(5)・公明党(1)・民主市民連合(1)・平成会(2)の4会派が、付託された案件すべてに賛成し、共産党(2)が、小樽市一般会計、住宅事業特別会計、介護保険事業特別会計、小樽市病院事業会計補正予算など6議案に反対したが、賛成多数のため付託された9議案すべてが可決された。