小樽市内の子供たちに43年間、科学への夢を育んできた小樽市青少年科学技術館(緑1)が、来年7月オープン予定の新博物館(旧交通記念館)に統合されるため、12月28日(木)に閉館する。
同館は、青少年に科学技術を体験しながら学ばせようと、1963(昭和38)道内3番目にオープンした。科学を実験や実習で学べるジュニアクラブやプラネタリウムなども設置し、子供たちに長年夢を与え楽しませてきた。テレビ電話や地震の実験、エアバスケットなどの体験展示物、プラネタリウムなどが人気を集め、これまで200万人近くの利用があった。
しかし、同館も老朽化が進み、来年7月オープン予定の新博物館(旧交通記念館)に統合されることになり、12月末で閉館、消え去ることになった。このため、「43年間、ありがとうございました!」」と、閉館記念イベント「科学館なつかしの写真展II」や「工作・実験フェスタ」などを開催する。
閉館記念イベントは、12月20日(水)から28日(木)まで。「科学館なつかしの写真展II」では、開館当時の懐かしい写真や特別展のポスターなどを展示。「工作・実験フェスタ」では、ビー玉万華鏡やパラシュート作り、きらきらスライム作りの実験。同時に、通常の工作・実験コーナーやプラネタリウム「冬のどうぶつえん~やぎ座さんをさがせ」も行っている。
同館の中野仁学芸員は、「科学館という名前が無くなるのは寂しいが、新博物館として機能は残るので、今後も多くの人に利用してもらいたい」と、閉館を惜しんでいた。
12月11日(月)と18日(月)は休みで、23日(土・祝)と25日(月)は特別開館する。