世界で一番小さなスポーツといわれる“アームレスリング”の大会で、小樽の2選手が優勝を飾り、来年開催される世界大会への出場権を獲得した。
アームレス大会で優勝したのは、小樽ボディビルセンター(若竹13)所属の中野良信さん(33)と安田幹夫さん(57)の2選手。
中野選手は、12月17日に東京で開かれた「第24回全日本アームレスリング選手権大会」で、最重量の+100kg級のライトハンドで優勝し、レフトハンドでも準優勝した。この大会でライトハンドでの4階級制覇を成し遂げた。中野選手が出場した大会には、全国各地から選抜された腕自慢の約400名の強豪選手が参加。その中から最後まで勝ち残り、ついに念願の重量級での初制覇となった。「スーパーヘビー級で優勝したのは初めてで、昨年負けた相手に勝って優勝したので良かった」と、腕をなでおろす。
安田選手は、10月に埼玉で開かれた「第13回全日本マスターズ アームレスリング大会」で、-75kg級ライトハンドで優勝。「前回負けた相手に勝って優勝して、リベンジ出来たので嬉しい。練習の成果が出た」という。
参加した大会の優勝で、2選手は来年ブルガリアで開催予定の世界大会への出場権を獲得した。これからは、世界チャンピオンを目指しての新たな挑戦が始まっている。
2選手は、毎週水曜と土曜の2回札幌での実践練習のほか、日々ウェイトトレーニングに励んでいる。スタートが一番のポイントだといい、ひじから手首までにかけて集中的に鍛え、さらにトレーニングを重ねていくことにしている。
安田選手は、小樽ボディビルセンター会長でもあり、北海道アームレスリング連盟小樽支部の理事長でもある。北海道では、小樽と恵庭の2都市だけにしかアームレス公認の道場がなく、「北海道でもっとアームレスを広げたい」と、毎週土曜日20:00から行っている練習をぜひ一度見に来てほしいと腕自慢の小樽人に呼びかけている。