真っ白な空手着にきりりと締めた帯の少年・少女たちの「セイッ」、「ヤッ」と気合の入った掛け声が、11月26日(日)、小樽市いなきたコミュニティセンター(稲穂5)から響いた。
これは、北海道勧仁塾道場(山村弘一主席師範)が主催する、第31回勧仁塾道場杯争奪空手道選手権大会。同道場に通う幼児から大学生までの男女塾生たちが、日頃の鍛錬の成果を競う大会。
10:00からの開会式で、山村主席師範は、「参加選手は、空手道精神に則り、切磋琢磨したその技と力を十二分に発揮され、正々堂々競技を展開することを希望する」と挨拶。これまでの優勝者の名を連ねたトロフィーを前に、市立桜町中学校の玉木章太くん(3年)が、「日頃の練習の成果を発揮し、正々堂々と競技することを誓います」と力強く選手宣誓し、大会の幕が上がった。
小樽をはじめ札幌、苫小牧などからも参加した283人の選手たちは、会場の4つのコートに分かれ、形、組手のトーナメントに臨み、熱戦を繰り広げた。形の試合では、気迫やバランスなどが判定され、組手の試合では、姿勢、スピード、技の決まりなどが評価される。組手では、顔と拳にサポーターを付けた選手たちが、審判員の前で突きや蹴りの技を繰り出し、スピードや気合いを競い合い、力強い掛け声が会場いっぱいに広がった。
会場では、技を繰り出す子供の姿をビデオカメラで撮影しようと懸命に走り回る父母からも、「がんばれー」、「いけー」などの大きな声援が響いていた。