11月1日(水)から創立90周年記念事業を行っている市立図書館(花園5)で、12日(日)14:00から、記念講演会「小樽図書館の90年」が行われた。
「おたる歴史ものがたり」や「消防犬ぶん公」の著者で知られる、小樽啄木会の水口忠会長を講師に迎えた。旧図書館の思い出、市立図書館誕生の経緯、これからの図書館についての講演が行われた。
旧図書館は閉架式書庫を使用しており、目録カードで借りたい本を探した。しかし、著者や書名は分かるが、自分の予想と違う本が出てきたりして、すぐに返却するとよく怒られたという。子供にとっては大変不親切な図書館で、不便なことがたくさんあったと思い出を話した。
北海道の図書館の誕生から、小樽区立(市立)図書館の歩みなどを年表を追って説明し、IT社会における現在の図書館にも触れた。水口さんは、創立90周年にあたり「良い図書館には、良い人材とサービスが重要。第一に人、第二に資料、第三に建物。政治家や議員さんは、まずは建物と言うが、私はしっかりした人がいて、良い資料があって、そして建物が必要だと思います」と、図書館への願いと期待を込めて講演会を終えた。
90周年記念行事の小樽図書館90年のあゆみ展は15日(水)まで行っている。
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