消える小樽短期大学、08年3月閉校!


 経営難から民事再生の道を探っていた小樽短期大学(入船4・高川准子学長)は、借金返済の目処が立たないことから、2008(平成20)年3月に閉校へと追い込まれた。
 ここ数年、学生定員の過半数割れが続き、文部科学省からの補助金が不交付となり、負債が3億5,000万円に上り、経営危機に陥っていた小樽短大は、四国の予備校経営の大手タカガワ(徳島市・高川晶社長)が再建に乗り出した。小樽高川学園として、小樽短大・明峰高(最上1)・看護専門学校の付属3校の存続再建を目指していた。
 今月中には、再生計画をまとめることになっていたが、巨額借金返済の目処が立たず、急遽、短大のみ閉校に踏み切った。
 現在、1年生33人・2年生41人の在校生がいるが、1年生が卒業する2008年3月末をもって閉校することになった。
 同校では、11月8日(水)12:40の3講目の前半に、全校生徒を中講義室に集め、教務部長が「授業はこれまでと同様に対応し、一生懸命、迷惑をかけないように卒業させます。同校の卒業生だと胸を張って卒業出来るようにさせたい」と説明した。説明会のあとは通常通り授業を行い、在校生の不安の解消に努めていた。
 職員らは、玄関などに貼られていた来年の新入生募集ポスターの取り外し作業などに追われていた。同校では、これから先の2~3年で、学生確保が出来たとしても、その後の見通しが立たず、07年の新入生を募集せず、現在の1年生が卒業する08年(平成20)年3月で閉校する再生計画案を11月1日(水)の理事会で決定した。
 同学園の加藤崇事務局長は、「さらに傷口を広げ、学園の小樽明峰高等学校と小樽看護専門学校へ影響が出ないように再生計画を進めていく」としている。
 同校は、1967(昭和42)年4月に開校し、今年で39年目を迎えており、小樽市民にも馴染みある短大だった。この短大が、40年の歴史に幕を閉じることとなった。
 突然の閉校のニュースで、同学園のホームページも更新がされず、2007(平成19)年の新入生募集が掲載されているのが、一抹のわびしさを誘っている。

 小樽短期大学HP