北海道サウンドを創ろうと、10月29日(日)13:00、「北海道ハエヌキ音楽祭」が、小樽市民会館(花園5)で開かれた。
同音楽祭は、沖縄や湘南サウンド、津軽三味線を聞き、北海道サウンドの可能性とキーワードを掴むため開かれた。「小樽・後志、北の故郷を唄う市民歌謡祭・2006 ハエヌキ音楽祭実行委員会」(安川匠実行委員長)の主催。
沖縄出身の桑江良美(みーちゅう)や沖縄民謡の與那覇徹(よなはとおる)、アイヌ民族伝統の音楽にギターやベースを加えた創造集団「アイヌアートプロジェクト」の各氏が演奏した。民族演奏のあと、北海道サウンドシンポジウムが行われた。
「色々な文化を取り入れながら、ミックス(チャンプルー)していくことが必要」(與那覇氏)
「沖縄は民謡だけではなく、アメリカ文化も入っている。北海道サウンドも、アイヌの音楽だけではなく、色々な物を取り入れていってもらいたい」(桑江氏)
「お互いに見つめ合うことで、新しい良いものが生まれる」(アイヌアートプロジェクトの結城幸司氏)
「良いものを吸収して、良い北海道サウンドを創ってほしい。北海道といえば、あれだと言われるようなものを目指してほしい」(早坂賀道氏)
「小さい頃から音楽に触れていけば、北海道サウンドが出来ていくのではないか」(FM北海道パーソナリティ・須田純氏)。
「北海道サウンドは、アイヌの音楽が一番の近道なのではないか。これから、色々な要素を取り入れて、なにか面白い音楽を作っていきたい」(安川実行委員長)と、北海道初の地元サウンドへの思いをそれぞれ語った。
しかし、この音楽祭はあまり知られていないのか、入場無料にも関わらず、広い市民会館の大ホールに約30名しか集まらなかった。観客の中には、「こんなに良いイベントなのに、見に来る人が少なくて残念です。これなら私もお友達を連れてくれば良かった」と、少ない観客を残念がっていた。
この事業は3ヵ年で計画されており、同実行委員会では、来年は地元の人たちにオリジナルの北海道サウンドをステージで披露してもらいたいとしている。