小樽の観光名所の小樽運河に、10月25日(水)午後、5人乗りの手漕ぎボートが浮かび、運河水面のゴミを拾い集めていた。
オレンジ色の救命胴衣を着けた5人は、小樽出身の北海道工業大学(札幌)学生4人と、北海道ライフセービングクラブ理事長を務める森井秀明市議会議員。
「ナックルフォー」と名づけた細長い手漕ぎボートでの清掃活動は、同大の盛合将矢さん(3年)が雑談の中から、「小樽が大好きで、なにか出来ることがないか」と考え、今回の実施となった。盛合さんの先輩で、小樽工業高ボート部だった松村康弘さん(4年)が、「工業高3年の時は、ボート部の副キャプテンをしていたことから、後輩が小樽運河をきれいにしたいというので、素人が簡単にボートを漕げるものではないから協力しました」と、学校からボートを借りて実施した。
5人は、13:00に勝納川のボート置き場からスタート。小樽港を進み、竜宮橋付近から小樽運河に入り、浅草橋から北運河までのゴミを拾い集めた。水面に浮かぶビニール袋やたばこの吸殻、発砲スチロールなどを収集していった。運河散策をしていた観光客も思わず足を止め、同ボートの作業を見つめていた。
盛合さんは、「今回は視察を兼ねて、小樽運河清掃を実施しました。底の方にゴミがたくさん落ちていることを発見出来ました。次はちゃんとした道具を用意して実施します。年に1回は継続していきたい」と話していた。