北朝鮮の核実験実施で揺れる中、小樽港に入港していた北朝鮮船4隻が、13日(金)夕刻に出港して行った。
北海道内で唯一の北朝鮮船の入港で知られる小樽港には、北朝鮮船が、10月3日にリョーマエドー号(179トン)が入港していた。9日の核実験実施発表後の10日には、ラカン2号(178トン)、ジンモボン2号(273トン)の2隻、11日にカンソン1号(199トン)の計4隻が停泊していた。
政府は、13日(金)の閣議で、14日(土)午前0:00から半年間、北朝鮮船舶の全面入港禁止と北朝鮮からの全品目輸入禁止の追加独自制裁を発動することを決めた。これに伴い、小樽港・舞鶴港など日本海の港に入港している北朝鮮船の動向に注目が集まることになった。
小樽港第3号ふ頭には、4隻の北朝鮮船が停泊しており、日中は、貨物の積み込み作業に追われていた。時折姿を見せる報道陣には、敏感な反応を見せ、大声と手振りで向こうへ行けとの姿勢を見せていた。
4隻の北朝鮮船は、13日(金)17:00過ぎから、次々に小樽港を離れ、石狩湾の彼方に姿を消していった。
北朝鮮船での主要な輸入品であるウニを販売している市内の業者は、「北朝鮮のウニは格安で、安いものが食べられなくなり、客と販売者両方に影響がある」としている。
市内の各市場には、北朝鮮産の加工ウニが売られていたが、政府の制裁措置でこれらのウニも小樽の街から姿を消すことになった。
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