産・学・官の連携組織・小樽まち育て運営協議会(松本康一郎会長・小樽商大教授)は、小樽産品のブランド化を目指した「おたる小箱~夢の晩酌小箱」を、10月に地元小樽と東京で、約500品のテスト販売を行うことにしている。
「おたる小箱~夢の晩酌小箱」は、田中酒造(株)の純米酒小樽、(有)ダイト食品の鮭とばと珍味のソギたこ、(有)ツクナカの焼き帆立貝柱の詰め合わせギフト。同協議会が厚生労働省から受託した地域提案型雇用創造促進事業(パッケージ事業)のひとつで、小樽ブランド創出実践会議が開発した試作品。
小樽ブランド創出実践会議(安田公彦委員長)は、ギフト商品として、こだわりの小樽産品の詰め合わせ商品を開発することを目標に、2005年12月から議論を進めてきた。市内の企業が開発し限定販売を行った日本酒・ラーメン・珍味などを詰め合わせた「おたる小樽(こたる)」に着目し、アンケートを実施した。
大変ユニークと高い評価の一方、小樽のイメージが乏しいなどという声もあり、小樽の水からつくられる酒と水産加工品(珍味)の詰め合わせた晩酌セットを第一号試作品として開発することにした。
道産原材料を用いた詰め合わせギフトの試作にかかり、今回の「おたる小箱~夢の晩酌小箱」は誕生した。このギフトセットには、小樽の純米酒と北海道産の鮭とば・ソギたこ・焼き帆立貝柱が詰め合わされており、晩酌に最適の一品となっている。価格は3,500円(税込)。
北海道フーディスト(東京八重洲)で行われる「小樽フェア」(10/4~17)で、約250品をテスト販売し、試食の感想、価格、バリエーションなどについてのアンケートも実施する。
小樽市内では、田中酒造の2店舗と物産協会と観光協会で、約250品を販売することにしている。田中酒造の田中一良代表取締役は、「100%小樽の工場からということをアピールしたい。この商品は年末年始に山が来るだろう」と期待する。