手宮公園にある北限の自然林の栗林がたわわに実を付け、9月に入り秋色が公園一面に広がっている。
手宮公園の約9,000平方メートルの面積に、推定樹齢100~170年の自然繁殖した見事な栗の大木約250本(市建設部庶務課)が、堂々と立ち並んでいる。自然林では北限と言われ、北海道の美林に指定されている。
見事な大木からは枝が四方に広がり、春の新緑と秋の紅葉にはそれぞれの季節が見せる輝きに包まれる。しかし、2004年9月の台風18号の襲来で、多くの木が倒され、無惨な姿を見せていた。昨年は、台風で痛めつけられたため、栗の実もほとんど見られなかった。2年が経過した今年は、天候にも恵まれ夏らしい暑さもあり、各枝にはたわわに成った栗の実が見られる。
手宮公園の栗拾いは、小樽の秋の風物詩のひとつだが、今年は十分に楽しめそうだ。小さな栗だが味が良く、周辺住民が栗拾いを始める日も近い。既に栗のイガも色づき、栗の実が落ちる季節となった。