雑草茂る鉄路跡に並べられる写真作品の数々。道内初の鉄道旧手宮線跡地を会場にした「2006小樽鉄路写真展」が8月28日(月)から始まった。
小樽鉄路写真展(岡島貴衣代表)は、小樽市民センター・マリンホール(色内2)の裏の手宮線跡地を会場に、今年で7回目の開催。プロ・アマを問わず写真家の作品が、線路や周辺の壁、塀などにずらりと並んでいる。夏が終わり秋風が吹き始める頃の小樽の風物詩のひとつともなっている。
出展者は小樽、札幌、道外からの写真家27名。小樽運河や小樽港に停泊する巨大サルベージ船、今年で閉園するこどもの国などを題材に様々な視点から撮影されたカラーやモノクロなどの写真200枚以上が、思い思いに工夫した展示が並んでいる。
雑草の中に延びる鉄路の上を跨いで飾られている作品に散歩がてらの市民もゆっくりと観賞しながら足を止めていた。
ぷらっと散歩がてらに立ち寄った赤岩の千葉正史さん(79)は、「みんな上手に撮っているね。小樽の写真が良かった。僕も若い時は写真を撮っていたからすごく懐かしいよ」とじっくり見ていた。
岡島代表は「ぷらっと立ち寄れる場所にありますので、ぜひ寄って見ていってもらいたい。昼間は青空がきれいですし、夜も雰囲気があってきれいです」と市民の参加を期待していた。
夜に入るとライトアップされた作品が昼間とはまったく異なった雰囲気となり、昼間と夜間の2度楽しめるよう展示も工夫されている。
同展は、8月28日(月)~9月10日(日)、最終日は17:00まで。観覧無料。