最高気温31.2℃(札幌管区気象台)の真夏日となった8月21日(月)13:30から、天神2丁目にある消防訓練場で、耐火服で完全装備の消防隊員たちが、全身から汗を吹き出しながら警防技術訓練を行った。
暑さのピークを迎える13:00、天神の消防訓練場は日陰もなく、炎天下の中での警防技術訓練が次々と実施された。火災防ぎょ訓練では、火災発生の想定とともに、迅速に耐火服をまとった消防隊員たちが、炎天下を駆け出し、一目散で消防車両に乗り込み、直ちに火災現場に出動。1隊が現場に1基しかない防火水槽に向かい、消防車両を中継しホースをつなぐ。ガスマスクを着用した隊員たちがつながったホースを持ち、出火元の3階建のビルに上った。各階のホースから一気に火元に放水し、瞬く間に鎮火させた。
この訓練は、小樽市消防署が消防訓練消防長点検として1年に1回実施している。隊員たちが、これまで様々な災害を想定して行ってきた訓練の成果を、小樽市消防本部・仲谷正人消防長に点検してもらい、各支署などの連携をさらに深めるために行われている。
「我々は訓練が命なんです。実際の火災で起こりうることを想定して行い、各支署などが連携を図る。今年は暑くて大変だが、我々は暑かろうが寒かろうが本番には関係ありません」(仲谷消防長)と、炎天下で隊員たちの日頃の訓練の成果を厳しい目で点検していた。