現職の小樽市保健所長を勤めながら、「鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報」をWEB公開して、代表的な鳥フル情報サイトに仕上げ、「新型インフルエンザ・クライシス」を出版する外岡立人氏のもうひとつの顔、作家としての活動がある。
インターネットに詳しい外岡氏は、文章と写真と音楽とを一体化させた、インターネット時代の新しい試み、連載小説を小樽ジャーナルとのつながりで「小樽の感性・外岡立人作品集」に、これまで「ラインの黄昏」と「ペガサス」を連載し、好評を博していた。
仕事と鳥フル情報で多忙な日を送る外岡氏は、第3弾として「メディカル・エシークス(8月の憂鬱)」の連載を8月28日(月)から始めた。
「メディカル・エシークス(8月の憂鬱)」は、医師の頂点を目指す青年医師と、やはり病院経営の頂点を目指す病院長、そして主人公の製薬会社のMRが織りなす、「医の倫理」をテーマにした医学小説。
インフルエンザ特効薬の開発で世界的製薬企業に進出目前の企業、その企業と結びつき膨大な利潤を得ることが目前の病院、その間に立って学会のエリートが約束された青年医師。しかし特効薬に重大な問題が浮上した。医師と主人公のMRは悩み続ける。そして二人の結論には大きな隔たりがあった。以前「関西文学」に発表した作品のリメイク版だが、新型インフルエンザ問題も絡めて、病院・医学・製薬企業の役割を根本的に問いただす、小樽を舞台にした作品。
この新連載は本誌トップページ左欄のバナー「小樽の感性・外岡立人作品集」から入れる。8月28日(月)に始まった連載の第1回には、1から4までが掲載されている。