真夏の陽が差し込む8月3日(木)、蘭島海水浴場で、「小樽市水泳講習会」の遠泳が行われた。小学校3年生から中学生3年生まで38人の子供たちが、同海水浴場の約2キロを泳ぎきった。
同講習会は、小樽市教育委員会の主催で、今年で81回目となるサマーシーズン恒例の講習会。多い時で、1,000人を超える子供たちが参加したが、少子化の影響で年々参加者が減り、今年の参加児童は147人となっている。
この講習会では、日本泳法を取り込んでおり、まったく泳げない子・8級~遠泳が出来る子・1級までがある。平泳ぎや横泳ぎなど、市内の小・中学校の教諭が率先して指導する。
7月28日(金)から8月4日(金)までの6日間の講習会で、3日(木)は、これまでの練習で身につけた泳力を試す遠泳が行われた。遠泳は同海水浴場の余市側から小樽側までの約2キロ。147人中38人の子供たちが、遠泳に挑戦した。
子供たちは、白い水泳帽をかぶり、講習会で習った平泳ぎで、スイスイ遠泳。家族からの「がんばれー」、「もうちょっとだよー」の声援を受け、足の届かない沖合いを懸命に泳いでいた。
遠泳の先頭を泳いだ安田佑くん(10)は、「水泳講習会は2回目だけど、遠泳に挑戦したのは初めて。クラゲを蹴っちゃってびっくりした。遠泳したけど全然疲れてない、まだまだ泳げそう」
大黒椋大くん(9)は、「足が疲れた。でも泳ぐのが好きだから、また海に遊び来る」と、体にタオルを巻いて、焚き火にあたり温まっていた。
小樽水泳指導者連盟の水内富三会長は、「夏にプールも良いけれど、海で自然に触れ合い、親しむ体験は大事」と子供たちの泳ぎを見つめていた。